診療科・部門
看護部
概要
看護部では、地域の皆さまが安心して暮らし続けることができるように、院内や地域と連携・協働して、質の高い看護サービスの提供を目指しています。また、患者さんやご家族一人ひとりを大切にして、寄り添う看護を大切にしています。
看護部長室では、個々の看護職員が専門職として成長できるように教育体制や学習支援を整え、いきいきと働き続けることができるように、職場環境の改善に努めています。
特色
看護部理念
患者さんの意思を尊重し専門性を発揮した温かな看護を実践します
看護部の基本方針
1.患者さんに寄り添い、満足していただける看護を提供します
2.安全・安心な看護を提供します
3.多職種と連携しチーム医療を推進します
4.地域と連携した看護を推進します
5.専門職として自己研讃します
体制
看護部の組織
看護部長のほか、副看護部長、また、各部署に師長、主任を配置しています。チーム医療を実践するために、各自の役割を明確にし、力を発揮しています。
看護体制
8病棟(NICUを含む)、ICU、手術室、救命救急センター・放射線科・内視鏡室、人工透析室、外来化学療法・点滴室、各科外来、入退院支援センターに看護職員を配置しています。看護職員配置は7対1、夜勤は3交代と変則2交代で、一部夜勤専従を取り入れています。
看護提供方式
「継続受け持ち看護方式」と「固定チームナーシング」をミックスして行っています。患者さんやご家族に、質の高い看護を提供することを目的に、入院から退院まで継続して担当することで、個別性に合わせたきめ細やかなケアを提供します。
チーム医療
患者さんが安心して治療を受け、退院後も住み慣れた場所で自分らしい生活を送れるように、治療と入退院支援などにおいて、チーム医療を行っています。退院後の生活を見据えた患者さん一人ひとりに合わせたサポートを行うために、多職種によるチーム医療を推進します。
地域貢献活動
・看護学校実習受け入れ
・看護学校講師
・高校生1日ナース
・中学生 職業体験
・小・中学校 職業講話
・院内研修 認定看護師による公開講座
・公開講座認定看護師による公開講座
・院外講演
・院内外研究発表
・サッカー試合、トライアスロン、夏祭りなどの救護派遣
その他
看護部の活動
ICT、褥瘡、NST、認知症などのリンクナースを各部署に配置し、部署内での教育・啓発・改善活動を実施しています。質の高い看護ケアを提供するために、認定看護師を中心とした院内外での研修会の開催や、院内認定看護師が部署横断的に活動しています。また、院内委員会への参加、クリティカルパスなど医師・看護師をはじめ、多職種と連携しチーム医療を行っています。 外来は、A・B・Cの3ブロックに分けて、患者さんが地域で自分らしい生活を続けることができるように、院内や地域と連携した看護ケアを行っています。 また、医療メディエーターのスキルを持った看護師が、患者さんやご家族の困りごとや不安に思っていることについて対応しサポートしています。
看護師の活躍
認定看護師
認定看護師とは、「ある特定の分野において熟練した看護技術と知識を有すること」を日本看護協会が認めた看護師です。看護の現場において、実践、指導、相談の3つの役割を遂行しながら看護の質を向上させ、多種職との連携を取り、医療の質の向上を目指していきます。
当院で活躍中の認定看護師は、感染管理、救急看護、集中ケア、脳卒中リハビリテーション看護、がん性疼痛看護、認知症看護、皮膚・排泄ケア、摂食・嚥下障害の8分野13名です。
全国学会や地方会等に参加し、日々研鑽を重ねて、より良い質の高い看護を提供するモデルとして活動しています。
医療職に対する研修会、市民公開講座をはじめとした研修会の開催、院内における多種職チームの要としての活動など、チーム医療を牽引する役割も果たしています。
また、在宅医療に関わる訪問看護師との連携、同行訪問など、地域に向けた活動にも協力しています。
看護師として5年以上の経験を持ち、認定看護師の資格を希望された方には、病院からサポートもあり、恵まれた環境で資格取得に集中して受講することができます。
特定看護師(特定行為研修修了看護師)
特定行為とは、医師の指示のもと看護師が手順書に沿って行う「診療の補助」行為であり、厚生労働省が定める38の行為です。この特定行為を実施するためには、臨床実習を含む特定行為研修を修了し、専門的な知識・技術を身につける必要があります。
当院は令和6年2月に「指定研修機関」に認定され、働きながら受講できる環境が整いました。現在「術中麻酔管理領域」「集中治療領域」の2つパッケージを開講しており、2名の特定看護師が誕生しました。今後も順次、新しい特定看護師が誕生する予定です。
院内認定看護師
【認知症ケア】
近年、高齢の患者さんや認知症を有する患者さんが増えてきていると実感しています。
入院による環境の変化により認知症症状が強くみられる場合がありますが、自分の思いをうまく言葉で表現できないだけで、その行動には理由があると考えます。その背景をとらえ、患者さんが何に困っているか、解消するためにどう対応していけばよいか、認知症認定看護師の助言も得ながら、根拠に基づく看護を実践しています。
みんなが笑顔で過ごせるよう、認知症ケアの質の向上に努めていきたいと考えています。
【入退院支援】
超高齢化社会となり病気を抱えながら生活する患者さんが増加しています。入院前から入退院支援センターでお話を伺い、入院後は病棟看護師が患者さんやご家族が希望する生活の場に戻れるように支援しています。医師、看護師、薬剤師などの多職種を交えて、退院後の生活を見据え、患者さんやご家族の気持ちに寄り添い、その人らしい生活を送れるように最善策を検討しています。また、退院後はケアマネジャー・訪問看護師へつないで、地域に戻ってからも安心した生活ができるように病院全体で関わっています。
療養支援看護師
入退院支援センターの療養支援部門には、5名の療養支援看護師が在籍しています。
私たちは「患者さんの望む暮らしの実現」と「安心して在宅療養へ移行し継続できること」を目標に、院内外の多職種と連携しながら支援を行っています。
1. 入退院・療養支援
受容支援や自立支援、必要なサービス調整を行います。患者さんの意向を大切に、患者さんとご家族が安心して過ごせるようお手伝いします。
2. 院内連携
看護師、医師、薬剤師、管理栄養士、リハビリ、MSW、各種認定看護師などと連携し、予定入院・緊急入院に関わらず、早期から退院後を見据えた支援を行います。
3. 地域との連携
訪問看護師やケアマネジャー、地域包括支援センターなどと協働し、在宅療養の継続をサポートします。地域での活動にも参加し、より身近な支援を目指しています。
4. カンファレンス参加
退院支援カンファレンスや退院前カンファレンスでは、在宅での生活がイメージできるよう、ていねいな情報共有に努めています。
5. 退院前訪問、退院後訪問
必要に応じて病棟看護師やMSW、リハビリスタッフと協働し、退院前・退院後の訪問を行っています。地域の支援者につなげることを目的に、訪問看護やケアマネジャーと同行して訪問しています。
今後も、患者さん一人ひとりの「その人らしい暮らし」を大切にしながら、院内外の支援の“つなぎ役”として活動していきます。
看護補助者
