Numazu City Hospital
病院長あいさつ
最終更新日:2017.4.1

 平成29年4月1日付けで沼津市立病院第16代病院長を拝命いたしました卜部憲和と申します。当院は昭和3年に伝染病病院として設立され、昭和20年に総合病院となり70年の歴史のある病院で、今回そのかじ取りを任され身の引き締まる思いです。当院はその後昭和63年に現在の東椎路に移転し、平成元年に500床の新病院として診療を開始しました。平成25年に心臓血管外科を新設し、24診療科となりましたが、看護師不足などの理由により現在426床にて診療を行っています。

 当院の理念は「市民のために 共に歩む病院」です。市民の皆さんが病気や怪我をされた時に、暮らし慣れたこの地で安心して治療を受けられるようにすることが当院の何よりも重要な責務です。市民に寄り添い、慕われ、時代のニーズに応えながら進化していきたいと考えています。

  当院が目指す病院像は、静岡県東部の中核をなす急性期病院として、「救急診療」と「専門診療」を地域に提供することです。「救急診療」については平成16年に新型救命救急センターを開設し、3次救急の患者さんをはじめとして救急患者さんを積極的に受け入れ、駿東田方地区の救急医療を支えています。また、「専門診療」については40余名の学会指定の専門医を擁し、日夜診療に励んでいます。しかしながら、現在閉鎖している診療科もあり市民の皆さんに十分な医療を提供できていないことを大変心苦しく思っています。現在、地方都市では医師・看護師の確保は非常に厳しい状況であり、特に静岡県東部は県内のどこよりも医師・看護師が少なく、これは短時日に解決できる問題ではありません。しかし、医師・看護師の確保は喫緊の課題であり、困難な課題とは承知していますが、今後とも努力を惜しまない覚悟でいます。また、これを支えるコ・メディカルの活動も軽視できません。コ・メディカルを含めた病院職員全体の活動を充実させることは患者サービス向上につながり、ひいては病院の活性化に直接結びついていくことと考えております。これからも、病院を利用される患者さんやそのご家族からお寄せ頂いている「声」を参考に、今以上に活発な活動していきたいと思っています。

  一方、「診療の質」を保つには「経営の質」も重要な問題となります。現在、多くの自治体病院では経営状態の悪化が問題になっていますが、当院も例外ではありません。無駄をなくし、効率の良い経営を目指すことが「診療の質」を担保してくれることから、今年度より新たに「経営の質」改善だけを目的とした部署を設置し、経営の安定化を目指していく予定です。

 高齢化がピークに達するとされる2025年に向けた地域医療構想の中では、当院のような公立病院は病床機能の適正配置や在宅医療の拡充を強く求められています。厚労省は、この2025年を目途に、可能な限り住み慣れた地域で、在宅生活を中心に、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。この中で政府が目指しているのは、「時々入院、ほぼ在宅」という形です。これまでのような病院完結型ではなく、今後は「時々入院、ほぼ在宅」というような、日常的にはかかりつけ医の先生方の診療を受けながら、在宅生活を続ける患者さんの必要時の入院受け入れをする機能を持つことも求められています。

このような時代の流れに沿った変化に対応するために当院も院内の構造の改革が必要となります。また、患者さんの受け入れには地域医療連携による地域医師会との連携は必須となりますが、当院のもう一つの顔である「地域医療支援病院」の機能を生かした病診連携のさらなる構築が必要となると考えています。

 高齢化社会に向かい医療は変動の時代になっていますが、地域の患者さんのニーズに応えていくことに変わりはありません。市民の皆さんの健康を守り、地域で求められている機能を果たし、市民の皆さんが安心して利用できる病院づくりに職員一同一丸となって邁進していこうと存じます。

                         平成29年4月1日  卜部 憲和 



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