診療科・部門

整形外科

概要

整形外科は、骨と関節の病気をみる診療科です。骨折や関節症、骨粗鬆症のほか、脊椎(せきつい=せぼね)の病気やスポーツに伴う傷害などを治療します。

当院は県東部地域において3次医療を担う基幹病院として位置づけられ、当科は救急外傷および慢性疾患に関して広域のニーズに応えるべく、日々診療に従事しています。各疾患の治療においてはクリティカルパスを用いて、スタッフと協力しながら効率的かつニーズに合わせて行っています。地域の整形外科の先生や、リハビリテーションの病院と協力して治療を行い、少しでも早い社会復帰をめざしています。

常勤医師は総勢9名であり、その内の4名が日本整形外科学会認定専門医です。当施設は、日本整形外科学会専門医研修施設として認定を受けています。

特色

脊椎疾患は幅広い疾患に対して2名の専門医師(脊椎脊髄病指導医)により対応しており、手術用顕微鏡などを用いて安全性と低侵襲性に配慮した手術を行っています。特に専門性の高い疾患である後縦靱帯骨化症および脊髄腫瘍では、広域からご紹介頂いた患者さんの治療を行っています。関節疾患は2名の専門医師により膝関節、足関節、肩関節のスポーツ傷害に対して関節鏡視下手術を行っています。膝関節の軟骨損傷に対しては自家培養軟骨移植といった再生医療も行っています。また、中高年の変形性膝関節症、変形性股関節症に対する人工関節置換術も積極的に行っています。

主な対象疾患

脊椎・脊髄疾患(頸椎症,後縦靱帯骨化症,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症,脊髄腫瘍など)、スポーツ外傷(膝半月板損傷,前十字靱帯損傷,反復性肩関節脱臼,足関節捻挫など)、関節疾患(変形性膝関節症,膝軟骨損傷,変形性股関節症,肩腱板損傷,外反母趾など)、神経疾患(肘部管症候群,手根管症候群など)、外傷(骨折,腱損傷など)、その他の運動器疾患


脊椎・脊髄疾患(頸椎症,後縦靱帯骨化症,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症,脊髄腫瘍など)

脊椎は骨格を支える幹となる骨です。頚(くび)から胸、腰にかけて20を超える骨(脊椎)が連なって構成されています。脊椎とその間にある椎間板が加齢や外傷、その他原因によって変化し、痛み、しびれ、麻痺(まひ)などの症状をきたす病気が「脊椎疾患」です。具体的には、椎間板が飛び出て神経を圧迫する「椎間板ヘルニア」、背骨を構成する椎体骨の後ろに存在する後縦靭帯(こうじゅうじんたい)が骨になり神経を圧迫する「後縦靭帯骨化症」などがあります。


スポーツ外傷(膝半月板損傷,前十字靱帯損傷,反復性肩関節脱臼,足関節捻挫など)

野球、サッカー、バスケットボール、テニスなどあらゆるスポーツにケガはつきものです。それらスポーツに伴うケガを総称して「スポーツ外傷」と呼びます。膝半月板損傷、前十字靭帯損傷、反復性肩関節脱臼、足関節捻挫などが対象となります。


関節疾患(変形性膝関節症,膝軟骨損傷,変形性股関節症,肩腱板損傷,外反母趾など)

骨と骨のつなぎ目を関節といいます。関節の曲げ伸ばしによって、立つ、歩く、座る、しゃがむ、腕を挙げるなどの動きを可能にします。関節疾患によって滑らかに曲げ伸ばしができなくなると、これらの動きがスムースにできなくなり、日常生活に支障をきたします。膝関節では変形性膝関節症、膝軟骨損傷、股関節では変形性股関節症、肩関節では肩腱板損傷、足の指の関節では外反母趾など、関節ごとに病気があります。


神経疾患(肘部管症候群,手根管症候群など)

手足には感覚神経と運動神経が張り巡らされています。手関節には正中神経という神経が通っていますが、何らかの原因でこの神経が圧迫されると、手のしびれや痛みが生じます。これを手根管症候群といいます。肘部管症候群は肘の変形などにより尺骨神経が障害され、小指側の手のしびれなどを来します。


外傷(骨折,靱帯損傷など)

外傷とは、いわゆるケガのことです。原因としては、交通事故や転倒、作業現場での事故やスポーツによるものなどがあります。骨や靭帯などの組織におよぶと骨折や靭帯断裂になり、整形外科が治療を担当します。

体制

名前 下山 勝仁
役職 診療部長(兼)第一整形外科部長
専門分野・資格 (専門)
スポーツ外傷・障害、肩関節
(資格)
日本整形外科専門医
日本整形外科学会スポーツ医
日本体育協会スポーツドクター
名前 相庭 温臣
役職 第二整形外科部長
専門分野・資格 (専門)
脊椎・脊髄
(資格)
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄外科学会脊椎脊髄外科指導医
名前 門田 領
役職 第二整形外科医長
専門分野・資格 (専門)
脊椎・脊髄
(資格)
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄外科学会脊椎脊髄外科指導医
名前 向山 俊輔
役職 第一整形外科医長
専門分野・資格 (専門)
スポーツ外傷・障害、膝関節、足
(資格)
日本整形外科専門医
日本整形外科学会スポーツ医
日本体育協会スポーツドクター
日本バレーボール協会メディカル委員
(全日本男子ユースチームドクター)
名前 土岐 恭範
役職 第二整形外科医員
専門分野・資格 (専門)
外傷・一般整形
名前 鍋島 欣志郎
役職 第一整形外科医員
専門分野・資格 (専門)
外傷・一般整形
名前 具志堅 翔
役職 第一整形外科医員
専門分野・資格 (専門)
外傷・一般整形
名前 小島 匠平
役職 第一整形外科医員
専門分野・資格 (専門)
外傷・一般整形
名前 望月 眞人
役職 非常勤医師

実績

2019年度手術件数実績(総計1434件)

脊椎脊髄手術:337件(脊椎除圧術190, 脊椎固定術111, 脊髄腫瘍11, その他25)
骨折/脱臼整復術:411件(骨折整復固定406, 関節脱臼整復5)
人工関節手術:210件(膝関節105, 股関節38, 肩関節1, 足関節1, 人工骨頭65)
関節鏡視下手術:176件(半月板76, 前十字靱帯再建44, 肩腱板再建13, その他43)
その他の手術:300件(創処理101, 固定金属抜去77, 末梢神経手術25, 断端形成術22, 骨切り術17, 腱/靱帯縫合14, 関節固定術8, 腱鞘切開8, 骨軟部腫瘍5, 偽関節手術2, その他 21)

その他

外来を受診される方へ

初診は、月曜から金曜日まで午前中(12時まで)に受け付けています。地域医療機関との役割分担を進める観点から、御紹介頂いた方を優先的に診察しています。紹介状を持参されて初めて受診される方については、予約制を導入して初診時の待ち時間短縮に努めています。脊椎脊髄疾患については月・水・木曜日に関節疾患は火・金曜日に専門医の初診日を設けています。再診は、原則的に予約制です。